アインシュタイン・ファクター

アインシュタイン・ファクター

アインシュタイン・ファクター

加速学習・イメージストリーミングは速読・フォトリーディングの絡みで存在は知っていたけれどそのイメージストリーミングの元になっている本が本書である。内容は脳神経の活性化や情報処理技術としての画像認知。画像認知に依る潜在思考の活性化にはとても興味があり、最近は視覚や聴覚を使って色々と違う方法で情報を頭に流しこむという試行錯誤をしている。イメストをやり始めたというひとの話を聞いた事があるけど、カラオケでグループイメストしたら物凄い効果があり脳を使い過ぎてみんな気持ち悪くなったらしいとのこと。すごい…。たぶん自分はそこまでできないけれど、割と時間が自由に使える環境になったら真剣に取り組んでみる予定。胎児期・幼少期に音楽が与える影響の話とかも面白く、胎児期から2台のピアノのためのソナタを聴かせると飛躍的にIQが上がり、実際に著者の子どもは3歳でMENSA入りしたという驚くべき効果も紹介されている。

読書メモ

  • 潜在意識の抑圧と解放
    • 私達の潜在意識は、一日のうち24時間すべてと言っても良いほど、いろいろなイメージや予感、頭では理解しにくいさまざまな感覚として、私達自身に語りかけ続けている。
    • 毎日毎日、多くの人が気がつかないうちに、自分の最も深い大切な洞察力を抑圧し続けている。
    • 肉体や意識、心からくる真実の声に静かに耳を傾ける。それこそが天才に成るための単純なトリック、「アインシュタイン・ファクター」である。
  • イメージ・ストリーム
    • "イメージ・ストリーミング・テクニック"を身に付ければ、心はとても自由になり、どんな夢にも負けないほど鮮明で協力なイメージを想い描くことができるようになる。
    • 毎日10分間"イメージ・ストリーミング"するだけで、人生はより豊かで深みのある、前向きなものに必ず変わっていく。
    • 私達は一日のうち50%の時間を空想に使い、8%の時間は眠りの中で夢を見ていると言われている。つまり、私達は人生のうち58%を無意識のイメージの中で過ごしているという訳である。
  • 自己表現と知覚のフィードバック
    • 私達の脳の神経細胞突起や軸索突起、神経子膠細胞は、精神的な刺激によってい発達していく。
    • ほとんどの修道女たちは、より高い等級を目指して、常に頭を働かせている。なかでも特筆すべき点は、全員が毎日自分の心と向き合い、それを詳しく日記に書き続けているということである。
  • 小さなノートをいつも持ち歩き、どんな事でも書き留める。感じたことや考えを書くたびに、その感覚や想像された行動は強化され、深くインプットされていく。
  • 人類の発達はまさにフィードバックの輪、すなわち終わる事のない、表現と反応、試みと失敗の繰り返しによってこそ成されてきたものである。イメージ・ストリーミングは、そのフィードバックの輪をちゃんと働かせることができるまで、何度でもやり直すチャンスを与えてくれる。
  • ほとんどの場合、素晴らしいアイデアというものは一見狂ったように見えるものである。ゆえに、自分や他人のありきたりな意見でも、完全に理解して私達の中の天才にお伺いを立てるまでは、判断するのは待つべきである。アレックス・オズボーンは、これを"判断の据え置き"原理と呼んでいる。
  • 私達の右脳は、イメージやシンボル、隠喩などの言語を司っている。心のメッセージを言葉で受け取り易い傾向にあったとしても、言葉で報告したあとで、それに伴うビジョンやシーンを付け加えるように努力しなければならない。
  • モデル思考
    • ライコフの"人口再生"とは、人を深い催眠状態にして、その人に自分が本当に歴史上の偉大な天才になったかのように思わせる方法である。
    • 「トランス状態にある人間は、通常では考えられないほどの優れた技術や才能、知識、身体能力、機敏さなどを持ちうる」
  • トータル・リコールー再現能力
  • 「人が学校で学んだ全てを忘れてしまったあとに残るもの。それが教育というものである」
  • 自分が欲しいものを好きな時に見つける方法を知っていることを"メタスキル(超技能)"ーさまざまな技術が引き出される根本となる技術と呼ぶ。
  • 心の中を綿密に調べる。「今読んだ本の中で何が自分にとって重要だったか?」
  • "フリー・ノーティング"のテクニックは、教室や会議、講義のとき、あるいは何かの本を読んでいるときに、頭の中に浮かんだことを全て書き留めるだけである。
  • 脳により多くの酸素を送る事で、酸素不足で活動していなかった部分を活性化することができる。さらに、脳細胞の死んで行く速度を送らせることができるという利点もある。
  • グループ効果
    • 元来社会的動物である人間の脳は、他人と共に作業する時が最もよく働く。
    • 現在のブレーンストーミングは全員に発言の場を与えるために、せいぜい3〜5人でセッションが行われている。
  • 脳の発達
    • 歳をとりすぎているからと言って、知力をアップさせることができないというこは絶対にあり得ないが、やはり小さな子ども達の方が、大人よりも脳を強化させ易いということもまた事実である。
    • 誕生前の数ヶ月というのは、子どもの将来を大きく変える大切な時期である。
    • 私達の脳は成人時の90%までが2歳から5歳までの幼児期に作り上げられる。こうした重要な時期に子どもの知能を飛躍的に発達させる。
  • 「最高の瞬間とは、通常人間の身体や心が限界まで達して、困難な、あるいは達成する価値のある目標に向かって自発的に努力したときに起こるものだ……こうした経験は、その時必ずしも楽しいものとは限らない。例えば、いちばん印象に残っているレースで、その水泳選手は筋肉痛だったかもしれないし、心臓が苦しくて爆発しそうだったかもしれない。あるいは、疲労で倒れそうだったかもしれない、にもかかわらず、彼にとってはそれが最高の瞬間になり得るのだ」
  • 「いつの時代も、最も壮大な目的を追い求めた人達が、最も優れた知性を手に入れている」