発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法

発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法

発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法

IDEOの事例をベースにして、どのようにイノベーションを産み出すのかと言う事が書かれている。また、デザイン思考のルーツとなる考え方もこの本に書かれているので、デザイン思考を事例ベースで学びたい時にはこの本を読んだら良いと思う。大事だなって思ったのは、プロダクト・デザインをする際に人間の行動をデザインするという点で、この考え方は実際の生活とか仕事だとかに上手い事応用できて面白い。要するに、一点を見るだけでなくそのプロダクトが使われるサイクルを考えて、何がボトルネックになっているかを見つけて、全体が上手く回るようにするだとか、そういうことだと理解した。最もこの本は事例が多いので、単純に色々なプロダクトが産まれる過程だとか、どうやってチームが動いているのかという例を見ていくのが面白いと思う。

memo

  • つまり、本当のイノベーションは買い物と言う行為事態をデザインしなおすことなのだ。
  • イノベーションを可能にするのは、まさにこのような観察に触発された洞察である。人が本来、どのように振る舞うのかを見抜くのだ。そして、ルールを変える意志の強さを見抜くのだ。
  • 製品を名詞ではなく動詞で考えるのが約立つこともあるー携帯電話ではなく、携帯電話をかけるというように。
  • ホット・チームは、必ずしも意欲をかきたてられるようなプロジェクトから始める必要はない。チームとリーダーがしっかりしていれば、手掛けている仕事に対して、おのずからエネルギーを産み出せる。
  • 短時間のプロトタイプ制作とは、答えを得る前に行動し、一か八かやってみるということだ。多少の失敗をしても、次にそれを正せば良い。
  • スペースが最良の状態にある時、人はインスピレーションと楽しみが与えられる。ボストン・オフィスのフォーム性の立方体は仕事を進める道具にもなり、遊びにもなった。
  • お気に入りの書店を歩き回り、これまで一度もチェックしたこの無い分野の棚を歩き回る癖をつけよう。タイトルと本のジャケットに目を走らせるだけで、最新のトレンドについてどれほど多くの事が学べるかを知って驚く筈だ。
  • アメリカ人はこぞってイノベーションにはなかなか踏み切ろうとはせずに、切り替えにはコストがかかりすぎると考えている。だがいつの日かー間もなくではないかと私は思うー私達は切り替えずにいるとコストが掛かりすぎると判断することになるだろう。