なぜ投資のプロはサルに負けるのか?― あるいは、お金持ちになれるたったひとつのクールなやり方
なぜ投資のプロはサルに負けるのか?― あるいは、お金持ちになれるたったひとつのクールなやり方
- 作者: 藤沢数希
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2006/12/08
- メディア: 単行本
- 購入: 11人 クリック: 275回
- この商品を含むブログ (98件) を見る
投資の本はウォール街のランダム・ウォーカーが好きなんですが、結局投資で勝ち続ける方法なんて無いと思います。本屋の投資コーナーに行くと山のようにファイナンス理論や方法論が書かれた本が積まれていますが、あの本を読んで勉強して大金持ちになれるならみんな大金持ちですからね・・・。投資は余ったお金で趣味程度に楽しんでやるのが一番だと思いますよ!
memo
投資で必ず成功する方法→ない
- 書店に『1日5分の努力で宝くじに確実に当たる方法』なんて本が売られていても、たいていのひとは信じない。ところが少々複雑な株式投資とか不動産投資になると、不思議なことに信じてしまう。
- 投資も登記もギャンブルも、全部ただの確率のゲーム。お金を賭けて、うまくいけば儲かるし、うまくいかなかったらお金が減るか、下手すると全部無くなってしまう。それだけのこと。
なぜ投資とプロの運用成績とサルの運用成績は同じなのか
- 投資を完全に偶然が支配するゲームと仮定すると、必要なのは運だけなので、プロと素人、もしくはプロとサルの成績が殆ど同じでも納得できる。
- プロの運用成績は平均するとサル以下。なぜならば、投資のプロは高い給料を払わないと働かないから。
ファイナンスの原理
- 高度なファイナンス理論も全て「1ヶ月後の10万円より、今日の10万円のほうが価値が高い。なぜならば利子があるから」という原理の上に構築されている。
- ローンが長期になればなるほど払う利子の総額が増えるので、銀行も儲かる。
- 株価というのはプロ同士が壮絶な競争をして、割安なのか割高なのかわからないぎりぎりのちょうどいいポイントでいつも決まっている。
- 船を建造するのに必要な莫大な資金や船員の給料を、金持ちが何人か集って、いっしょにプロジェクトに必要な出資金を用意する。そして、船が金銀財宝や香辛料を無事にもって帰ってきてくれた暁には、出資金に応じて、それらを山分けすることにした。これが株式会社の仕組みである。
- 日本の企業では経営者が使う当ての無いお金を企業内部に貯め込む傾向があるが、その貯め込まれている現金ももちろん株主のものである。最終利益を配当として直接株主に返すか、会社の更なる成長のために設備投資に回すか、M&Aによる他の会社の買収資金にするかは、本来すべて株主の利益のために決定するべき事である。