アーサー王と円卓の騎士―サトクリフ・オリジナル
- 作者: ローズマリサトクリフ,Rosemary Sutcliff,山本史郎
- 出版社/メーカー: 原書房
- 発売日: 2001/02/01
- メディア: 単行本
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アーサー王と聖杯の物語―サトクリフ・オリジナル〈2〉 - THINK CIRCUIT
アーサー王最後の戦い―サトクリフ・オリジナル〈3〉 - THINK CIRCUIT
「わたしがそなたらの王だ。わたしは、そなたらの信に答えよう。そなたらも、わたしの信に答えるのだ。精霊降臨祭の祝いが終わったら軍勢を結集し、ともに、我らが国を荒し回る海の狼どもと、北の蛮人どもを追い返そうではないか。父上が亡くなっていらい、戦と炎と剣のために千々に引き裂かれていた国を、我らの力で救おうではないか。そなたらをわたしが共に力を合わせて、良い国を作ろうではないか。上なるものは力強きがゆえに上に立つのではなく、正しきがゆえに上に立つのだ。ブリテンの人々よ。そなたの愛と真実を与えて欲しい。生涯かわる事無く、私の愛と真実をそなたらに捧げよう。」
アーサ王物語とは決まった一つ決まった筋書きがあるわけではなく、起源5世紀はじめのブリテンに有能な指導者が登場し、異民族の侵入を妨げたことが物語のモチーフとなっている。そのようなケルト世界の人々の英雄願望が触媒となって、かつての英雄的人物の活躍と言う歴史的事実の核の周りに「アーサー王物語」が生まれてきた。それは、アーサー王という武勇の秀でた王を中心に、その宮廷を形づくっていた立派な騎士たちが、さまざまな冒険にのりだして活躍するという形式をもっている。一つの首尾一貫した物語と言うよりは、さまざまなエピソードの集合体と言える。そしてこの「アーサー王と円卓の騎士―サトクリフ・オリジナル」は、その中でも、石に刺さった剣を抜いて王になるところから、パーシヴァルが登場してアーサー王の宮廷が最盛期に向かう時期までが描かれている。またこの続きに位置する作品として、「アーサー王と聖杯の物語―サトクリフ・オリジナル〈2〉」「アーサー王最後の戦い―サトクリフ・オリジナル〈3〉」という作品で、聖杯の探求の物語、アーサー王の最後の戦いの物語が描かれている。
memo
- アーサー王
- 「子供の名前はアーサーだ。父親が誰なのか、そなたの知るべき時が来たら、教えよう」
- ペリノア王とグリフレッド
- 「こいつは獅子のような勇気をもった少年だ。もし命を落とさなければ、きっと最高の騎士の一人となるじゃろう」
- ランスロットと百合の乙女エイレン
- 「わが王アーサーさま、この乙女が無くなった事は、心の底から悲しく感じます。神もご照覧あれ、わたしはこの乙女の死を望んだ事など、唯の一度もありません。しかし、この乙女が私を愛してくれたように、この乙女を愛することは、わたしにはどうしてもできなかったのです。」
- トリスタンとイズー
- 「イズーを火の中で死なせるわけにはいかない。救い出すか、いっしょに死ぬかのいずれかだ」
- ジェレイントとイーニッド
- 「わたしはあの人と、夫婦としての誓いを立てたのです。お分かれすることなど、考えた事もございませんわ」
- ガウェインとラグネル
- 「弟よ、よくぞ言ってくれた。まさしく、わたしの言いたかった所だ。アーサーさま。そのご夫人とやらを、わたしの妻に下さいませ。それで、あなたの借りも帳消しになりましょう」
- 「いいや、わたしは自分の事しか頭に無かった。もしも、それでそなたが幸せになるなら、昼は美しい姿になって、宮廷でそなたにふさわしい扱いをうけてくれ。夜は真っ暗な中で、そなたの甘い声を聞くだけで、わたしは満足しよう」
- パーシヴァル
アーサー王と聖杯の物語―サトクリフ・オリジナル〈2〉 (サトクリフ・オリジナル (2))
- 作者: ローズマリサトクリフ,Rosemary Sutcliff,山本史郎
- 出版社/メーカー: 原書房
- 発売日: 2001/03/01
- メディア: 単行本
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アーサー王最後の戦い―サトクリフ・オリジナル〈3〉 (サトクリフ・オリジナル (3))
- 作者: ローズマリサトクリフ,Rosemary Sutcliff,山本史郎
- 出版社/メーカー: 原書房
- 発売日: 2001/04/01
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