チョコレート・アンダーグラウンド

チョコレート・アンダーグラウンド

チョコレート・アンダーグラウンド

この本を読んだらチョコレートバーが食べたくなりますね。チョコレートと言えばHERSHEY'Sが好きです。チョコのない生活なんて味気ない!僕はハントリーが機転が効く感じで好きだったんですが、ずっとドキドキワクワクの展開が楽しかった。チャーリーとチョコレート工場とかとは全く別の物語ですね、あちらはチョコレートが禁止されず全国で大ヒットですからね。

memo

「…だけどチョコレートなんかだと、耳で聴いて、味わえるーだろ?食べる時の音が楽しみの半分なんだ、ムシャムシャ、クチャクチャって」

「民主主義よ。気に入っても気に入らなくてもね、今は健全健康党が権力を握っているの。あと五年は与党として政治を動かすし、野党がどんなに反対しても無駄。だから、あの人達がチョコレートは体に悪いと決めたら、そうなるの。砂糖は禁止と決めたら、砂糖はだめ。座り込みをしても抗議の行進をしても、変えられない」

「俺たちは密売人になる」三人が立ち上がったとき、スマッジャーが言った。「だけど、目的は金儲けなんかじゃない。子どもにだって、権利があることを見せてやるんだ。そんなかんたんにはチョコレートを取り上げさせない。ただではすまさないぞ。戦ってやる」

ふたりにとって、それはある目的のための戦いだった。自由のための戦い、あらゆる子ども達が時々チョコレートをかじる権利を求める戦いだった。

<地下チョコバー>はゆっくりと、少しずつ形を取ってきたのだが、今ようやく、全てのピースがカチリとはまったみたいだ。ジグソーパズルは完成した。

「もっとかんたんにやりたければ『逮捕して下さい、ぼくは密売人で、刑務所に入るべきです』って書いたTシャツを着て歩き回ったらいい」

「俺たちはやり遂げたんだ。最高のチョコレート、最高の地下チョコバー、おれたちは世界最高の密売人だ。世界の頂点に立ったんだよ、バビおばさん。あとは飛び立つしかない。宇宙の彼方へと!」

「<補習クラブ>か!おお、変わってしまったもんだな、小隊長?学業の水準がずいぶん下がってしまったようだ。最近、ここでたいした補習がおこなわれていたようには見えないな」

「ハントリー、良く聞いてくれ。復習の味は甘いと人は言う。しかし、そんなことは絶対にない。最初はそう思えるかもしれない。だが最後には、そうはいかなくなる。チョコレートは甘い。触れた者を、必ず蝕んでしまう。魂そのものをくらくらさせるんだよ。覚えておいてくれ」

ハントリーは小さな子供用のブランコを前後に揺らしながら座っていた。自分の中であまりにも多くの感情が一気にわきあがって、どれが一番大きいのか判断がつかない。喜び、かもしれない。爽快感。勝利感といってもいい。

「言葉まで」ブレイズさんは言った。「おいしそうな響きがします。わたしはいつもそう思っていました。美味しいモノを表現する、美味しい言葉だと。チョコレート。かつて王達の食べ物であり、、いにしえのアステカ王家の食べ物でした。そしてみんなの食べ物になりました。ふたたびそうなる日も近いのです。非常に近いのです。それは、皆さん次第なのです」

「すべての人に、チョコレートを!」叫び声は通りにこだましました。「全ての人に、自由と正義とチョコレートを!」