グローバルキャリア ―ユニークな自分のみつけ方

グローバルキャリア ―ユニークな自分のみつけ方

グローバルキャリア ―ユニークな自分のみつけ方

私が皆さんの世代だったら、まず外の世界に自分を開きます。世界がオープン化しているという現在の姿とこれからを考えて、今まで見た事も行った事も無い世界へ、大きな可能性が期待できる広い世界へ、と歩を進めてみます。そしてそのために自分が出来る事を今日から始めると思います。

石倉さんが仰るように、インターネットによってオープンになった世界に踏み出していくのはとても良い事だと思う。自分にそれだけの実力が無いと思っても、それまで積み重ねてきた経験の組み合わせと言うものは、意外と自分にしかなかったりするものだ。僕はどうしてもリスクをとれない所があるけど、実はそれ自体がリスクだったりするのではと思う事がよくある。どうせなら若いうちに大きく失敗したい。失敗すると必ず覚えるし、それまでの過程で身に付くものが大きい。可能ならば、日本で失敗するよりも、海外で失敗するくらいの方が実力はつくだろう。失敗前提でなくても、本書に出てくる「すぐやる課」のように、諦めずに前へ前へと進む姿勢は、何か自分でやりたいことがあるなら絶対に必要な事だと思う。

memo

ICTの進歩によって、日本に居てもインターネットへのアクセスさえできれば、世界の辺境のひとに連絡したり、一緒に活動する事も出来る。

新しい切り口で見れば、ORでしか考えられなかった項目をANDで結ぶ新しい世界を拓くことができるようになっている。

個人のユニークな組み合わせを考える可能性は無限にある。年齢、国籍、性別、経歴など客観的な特性だけでなく、その人と一緒に行動しないとわからない主観的な特性の組み合わせもある。

好きな事が何も思いつかない場合は、基準やハードルを高く設定し過ぎて、何も合わないと言う状況を創り出している。好きなことを一つに絞る必要は無い。

好きな事が見当たらない、考えられないという場合、「好きらしい」ことから考えてみる。

新しい事をやりたい人が多く、実際にそれが出来る地域、業界、組織に身を置く方が、キャリアの広がりは大きい。

その場での強いインパクトや鮮やかな印象が心に強く残っているうちに、行動に移す事が大事。

ビジョンを考える段階で外に広くオープン化するだけでなく、就職活動をしている時や仕事をし始めてからも、常に外の世界に目を開いておく事、機会を捉える事が大事です。

常に仕掛品であって完成品ではない、完璧になってから事を始めようと言うのではなく、ある程度まで出来たら、世の中にそれを問い、更に良くしていく。

「興味を感じる事をやってきて、後から振り返ってみたら、点が繋がっている事が多いのだから、最初から点を繋げる事ばかり考えない、小賢しくならない」スティーブ・ジョブズ

これではいけないと思った時に、思い切ってシフトする勇気を持つ。

キャリア戦略7つ

  • 自分が主役と思って、自分の好きな事、やりたいこと、ありたい姿をキャリア・ビジョンの原点として行動している。
  • 同時に、キャリア・ビジョンが夢に終わらないように、好きな事、得意技、やりたいことを用いて生計が立てられるように試行錯誤している。
  • 常に自分のオープン化を心がけ、新しい世界、分野に踏み出している。
  • 最初から明らかなキャリア・ビジョンがなくても、自分の得意技を見つけ、それを伸ばすような行動をとっている。
  • 必ずしも、テキストにあるような体系的、整理されたキャリア・ビジョン、戦略、プランにしたがっているわけではないが、機会を見過ごさず、何らかの行動を起こしている。
  • 予想や計画と違ったら、方向転換、軌道修正する事にやぶさかではなく、行動が速い。
  • 意識しているかは別として、自分とは、何が自分の特色か、ユニークさか、考えており、結果として「ORをANDにする」自分らしい組み合わせ、「ユニークさ」を見つける途上にある。

★石倉さんのブログ:石倉洋子の公式ウェブサイト | 石倉洋子の公式ウェブサイトです。グローバルな事業戦略、競争力、グローバル人材などを専門にしています。