リッツ・カールトンが大切にする サービスを超える瞬間
- 作者: 高野登
- 出版社/メーカー: かんき出版
- 発売日: 2005/09/06
- メディア: 単行本
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ザッポスの奇跡とザッポス伝説を読んで興味が湧いたことと、以前から気になっていたこともあり、購入。最近本屋で平積みにされているイメージがあったので割と新しい本なのかと思っていたら、初版は2005年9月5日ということでなんと6年前に発刊された本であった。驚きである。著者はリッツ・カールトンホテル前日本支社長の高野昇氏。リッツ・カールトンにしろザッポスにしろディズニーにしろ、最近はサービス・カンパニーというのに注目が集まっている。彼らに共通するのは、自分たちが提供しているのは個々の商品・サービスではなく、「顧客満足」であり、ホテル業や靴の販売、エンターテイメント・ショーは、そのための手段であるという点。それから、個々の従業員の精神的に成熟し、豊かな感性を持ち合わせているという点。この二点を持ち合わせている企業というのはあまり無いため、他の起業でも「クレド」を真似するが、結局従業員への浸透度が全く本家とは異なるため上手くいかなかったという話などは興味深かった。一度リッツ・カールトンで働いてみたら楽しそうなのである。
読書メモ
- ホスピタリティの提供
- リッツ・カールトンの歴史
- リッツ・カールトンは、「ホテリエの中の王」と呼ばれたセザール・リッツが、1898年にパリに建てたホテル・リッツと、ロンドンのカールトン・ホテルが一緒になってできたホテル・カンパニー。
- クレドとは
- クレドとはリッツ・カールトンの理念や使命、サービス哲学を凝縮した普遍の価値観であり、時流や地域性に左右される性質のものではない。
- クレドはマニュアルではない。マニュアルは従業員の言語や文化的背景、あるいは教育レベルが多様化しているアメリカ社会で発達したもので、言うなれば頭で理解させて守らせるルール。一方クレドは心で納得して実践する物である。同じ感性と価値を共有した人がほうとうに心からクレドに納得していれば、マニュアルのように細かい決まりを定めなくても、自然に同じ振るまいができるというのがクレドの基本的な考え方。
- クレドは「感性の羅針盤」である。現場で問題に直面した時や、お客様のさまざまなライフステージに立ち会う時などに、その従業員の行動指針がクレドカードを読み解くことによって示される。さらにその感性を全従業員が共有することで、ぶれない方向性が保たれる。
- クレドと一般的な社訓の違い
- PASSION
- PASSION=情熱は、周囲の人を巻き込んでいくエネルギーである。その情熱が強ければ強いほど、現場や組織も大きく変わっていく。