『「知の衰退」からいかに脱出するか』大前研一(光文社)を読んだはいいけど
- 作者: 大前研一
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2009/01/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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面白かったなこれは。今のところ8月書評まとめで1位に来る可能性が濃厚だ。
以前友達と色々と駄弁っていた時に、「話し込んでいると、最終的に話が宇宙規模になるか、総理大臣になるしかないよね、ってならない?」という事を話した所、その現象を共感してくれたことがあった。宇宙規模になるというのは、自分の周りで起きている様々な事象を観察し、それは何?何?と突き詰めていくと、結局宇宙って何なの?という話になることだ。総理大臣現象は、自分達の未来や現状への不満を話しているときに、現状を打破するためには自分が総理大臣になって改革?していくしかないという思考に陥る現象だ。考えた結果がこれでは結果的に思考停止なんじゃないか、と思ったりもするが、僕の考えに共感してくれる人は意外と何人もいて、ある程度こういう思考に陥るのは仕方の無いことなのかな、と考えた。
何の話かと言うと、本書はこの後者「現状を打破するためには、総理大臣になるしかなくない?」というトンデモ理論に近いものを、実際に行おうとした人が書いた本なのである。おそらく、こんなことを書くと物凄く誤解を受けそうだが、とにかく僕はそう捉えた。微妙なニュアンスをうまく文字で表現できない自分の文章力の無さが悔やまれるが、結局は、物凄いエネルギーを抱いて、日本を何とかしようと行動に出た人が語る文章が、何か僕に訴えかけるものがあったということだ。
そんな訳で、本書の書評は普通に書きたいと思ったので、今回は前置きと言うか、時間があるときにもう少しまともに書きたいと思ったとかいうそういう話。