「知の衰退」からいかに脱出するか?

作者:大前研一
出版社:光文社
発売日:2009/1/30

「知の衰退」からいかに脱出するか?

「知の衰退」からいかに脱出するか?

  • ここ数年の日本社会を見ていると、頭脳を駆使することを放棄している人間、つまり"考えない人間"が驚くほど増えているのではないかと私は感じる。
  • いまどきの若者達は「自分の身の回り、半径3メートル以内の事にしか関心がない」とも言われている。
  • 民主国家の政治と言うのは、社会集団の知性の集大成として行われるものだから、政治の停滞は明らかに「(集団)知の衰退」を象徴している。
  • 「何かがおかしい」というより、何も考えていない。「知の衰退」というより、「思考停止」してしまったとしか思えないのが、現代の日本人ではないだろうか。


自分達がいかに考えていないかということが身にしみるような。思考停止に陥っているということは、マスコミから享受する情報や、普段周りを見渡して入ってくる情報からも感じられて、それに加えて自分の思考と行動を客観的に観察してみて、ああ僕も十分思考停止しているんだなーと気が付いた。この問題提起は僕や周りの将来のことを考えさせてくれるすごく良いものだし、常に考えていかないといけない問題が在るのは素晴らしいことだ。


それで一体どうすればいいのか、以下に。

日本人一人ひとりがIQを高めていき、今後も経済的繁栄を持続できる日本を目指して欲しいのだ。


ま、そーなるわな。母国を想う気持ちがあるなら、その継続的発展をどのように実現させるかに注力すべきだもの。異論もないし、僕の気持ちもそんな感じだ。やっぱり、あくまでも日本にこだわる。そういうフィルターがあると、結果的に日本人一人ひとりのレベルを上げることが命題になるわけだ。

このように、本来、一般市民よりも優秀であるべき官僚も、明らかに「知の衰退」の中にいる。「外資イコール悪」という単純図式でものを考え、自分がどこにいるのかもわからなくなっているのだ。


政治・官僚

いまの教育制度では「なぜか?」ということを問われないで、「○が合っているのか、×が合っているのか、どっちなのだ」と聞かれるため、どうしても「○か」「×か」の二者択一になってしまうのだ。


教育。改革する?

いまはあらゆるものを交配すること(クロス・ファータリゼーション)によって、人々の「知」が高まってゆく時代である。攻して誕生したハイブリッド人間こそが、この時代を引っ張っていく。つまり、ネットは集団知を高めるためには欠かすことの出来ないツールなのである。ネット社会は、人間一人のものではなく、誰もが参加しお互いを高めていくことで発展する。


ネットがどれだけ普及しているかと聞かれたら、以前は「もはやネットを使わない人なんていない」と答えていたかもしれないけど、最近はなんだかそんな回答をすることに違和感が。なんか、どこかでネットの活用度が止まっているんじゃないかと。一時期ぐぐぐっとみんながネットを使ってメールをしてYouTubeを見てmixiwinnyをして、と、ネットの活用度がどんどん広がって行った瞬間みたいのがあった気がするけど、最近停滞しているんじゃないのかな。
そんな事を考えているから、上の「誰もが参加しお互いを高めていくことで発展する」なんてのは絵空事のような気がする。ネットの向こう側にいる人と、こちら側にいる人の溝が、どんどん深くなってきているような…。

私が考える21世紀の教育の目的は、どんなに進行形在国や途上国が追い上げてきても、日本がメシを食っていける人材、言い換えれば、「答えが無い世界」で果敢にチャレンジして生き残れる人材を生み出すと言うことである。


こういう人も何人も輩出し続ければ、日本はずっと安泰だ。それよりも良いのは、幅を広げて、そうした人材に近い人をたくさん生み出すことだと思うけど。

私達はどうすれば、この"低IQ社会の罠"から抜け出せるのでしょうか?
その答えは、あまりにも簡単である。もう、個人としてとことん自衛するしかない。「国に頼らず、自分で立つ」ようにすることである。


自分で立てるようになるのは何年後かなー。

今共有すべきは、かつて古典として幅広く通用したものではなく、煎じ詰めれば、「地球市民として具体的にどのように考え、どのようなアクションを起こしているか?」という意識なのだ。


これはもう、物凄い覚えておこう。んで、アクション大事。プロアクティヴ。どんどんアクション起こそう。

梅田望夫氏の『ウェブ進化論』に「こちら側とあちら側」という概念があるが、まさにその通りで、「ウェブ2.0」時代においては、「あちら側」に渡っている人間だけが、現代のビジネスをリードしていける現役人間たりうるのである。


やっぱりそうなるのかなー。完全に「こちら側」に置いていかれそうで怖いけど、それが嫌なら溝に落っこちてもいいから飛べばいいのよな。

あとがき

うーん、なんか考えが、まとまらなかった。けど思ったことは書けたから良いか。
今日から4日間は夏休み。トイレが水漏れしていて、それを直したりで時間がとられるけど、あとは全く予定がない。逆に嬉しい。