デジタルネイティブが世界を変える

作者:ドン・タプスコット
出版社:翔泳社
発売日:2009/5/13

デジタルネイティブが世界を変える

デジタルネイティブが世界を変える

友達に貸していた本が1ヶ月ぶりに返ってきた。前に僕が読んでいたのを見て「読みたいから貸して?」と言われて貸していたのだ。どうだったかと聞いたところ「厚いから読めなかった。」という感想が返ってきた。そんなものなのか。本が厚いというのは借りる時点で分かりそうなものだけど。ちなみに友達と言うのは、女の子だ。内容自体は面白い本なんだけどな。


日が経ってしまったので簡単に思い出しておくと、デジタルネイティブとはどんな世代なのか、ということを研究した本。ちなみに、

  • ベビーブーム世代―1946年から1964年に誕生。現在44歳から63歳。
  • ジェネレーションX―1965年から1976年に誕生。現在32歳から43歳。
  • ネット世代―1977年から1997年に誕生。現在12歳から31歳。ジェネレーションYとも呼ばれる。
  • 次世代―1998年から現在までの10年間に誕生。ジェネレーションZとも呼ばれる。

こういう括りがあるらしい。そして、

つまりネット世代と次世代がデジタルネイティブにあたる。


デジタルネイティブは大人から「協調性が無い」とか「暴力的だ」とか言われているのだけど、実態はそんなことは無いし、根拠も無い。古い世代が新しい世代の生き方を受け入れないと言うのは繰り返し起こることだし、次は自分達が同じことを繰り返すのだろう。だからそのこと自体ははっきり言ってどうでもいい。またやってるよ、と達観してしまえば良いと思う。問題はどう言われるかではなくて自分達がどう行動するかということだし、それこそネットという環境の中に生まれてきた次の世代にはネットの清濁合わせて新しい道具をどんどん使っていってもらいたい。文明の進化というのはそういうものだろう。


本の内容から少し離れてしまったが、本書自体はとても良く研究して作られた良書だと思う。ウェブ2.0クラウドオープンソースといった新しい概念とともに、そうした環境の中に生まれたデジタルネイティブという世代についても知っておかなければならないなと考えさせられた。


木曜日から、夏休みです。夏休みは4日間。何をしようかなー。