「婚活」時代
- 作者: 山田昌弘,白河桃子
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2008/02/29
- メディア: 新書
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出版が2008年ということで、今から4年前の著作になります。そもそも僕自身、今は当然のように使われている「結活」という言葉が、一体どこから出てきたのかずっと知らなかったですが、どうやらこの本が発祥となっているようですね。これまでは著者の山田昌弘さん、白河桃子さんを存じ上げなかったのですが、先々月のChaboチャリティランで白河さんと一緒に同じチームで走る機会があり、折角そういった機会がありましたので、その場で本を購入させて頂きました。恐らく、こんな機会でもなければ読まなかったんだろうなァというジャンルの本だったのですが、なかなか興味深く、「結活」ってそういう考え方から生まれてきた言葉なのかと、また一つ勉強になりました。はい。
memo
なぜ結婚が難しくなったのか
結婚できない女性のパターン
- ふつうのお嫁さんになりたい(経済的に男性に依存したい)タイプ:自分の収入の倍稼ぐ男性は中々居ない。
- 絵に描いたようなスーパー・キャリアウーマンタイプ:彼女達の望むライフスタイルを実現してくれる男性がいない。
- どちらにとっても自分の嗜好に会わない結婚ならしたくないと思っている。
日本の男性が結婚できない理由
- 傷つくのが怖いので「恋愛引きこもり」になっている。
- モテの二極化が発生し、女性に不自由しない男性は結婚を先送りにし、女性が周りに居ない男性が受け身で場に出て行かないので、結局どちらのタイプもなかなか結婚しない。
「結活」前時代
- ほぼ「全員」が、結婚相手にふさわしい相手に自動的に出会えるシステムが実現されていた。
- 当時の若年男性には、収入が安定して増大する見込みがあったので、経済的な心配をする必要がなかった。
「結活」時代
- 結婚相手として出会う機会が自動的にはセットされなくなった。
- ライフスタイルが多様化してきたがゆえに、むしろ結婚しにくくなってきた、結婚に至りにくくなってきた。
女性が結婚できない理由
- ただでさえ狭いマーケットの中で、あまりにピンポイントに着地を狙い過ぎている。
- 普通の男の人というのは希少価値であり、結婚後、女性と上手くやっていけそうな人たちは、とっくに狩られてしまっている。
恋人はいるが結婚に踏み切れない理由
- 女性が毛紺に踏み切れないのではなくて、彼氏が結婚に踏み切れず、そのまま長過ぎた春を過ごすカップルの方が多い。
男性が結婚できない理由
- 「女性経験値」が浅い人程、女性に対するビジュアルの要求水準が高い。
- 声をかけて断られるリスク、自分が傷つくリスクを冒すくらいなら、性欲なんか犠牲にしても良い、性欲よりプライドの方が大事で、自分が傷つくことのほうがずっと怖いと考える男性が増えている。
- 自分の経済状況がちゃんとしない限り、結婚できないと思っている男性がまだまだ多い。
結婚できない社会的要因
「結婚」と「結活」の実態
- 合コンとは、そもそも参加の目的がばらばらで「結活」としては非効率。
- 合コンが「結活」としては効率が悪いもう一つの理由は、合コンで魅力を発揮する人のタイプが限られるということ。
- これからの時代、キャンプ合コンなど、合コンプラスαのものが、結活に大きく貢献する。