入門! システム思考 (講談社現代新書)

入門! システム思考 (講談社現代新書)

入門! システム思考 (講談社現代新書)

今日はご無沙汰ラン!RunKeeperのログを見たら前回走ったのは1月8日で約2ヶ月くらい走っていなかったらしい。久しぶりに走ったら筋肉痛の予感が。公園に行ったら前より人が多くて東京マラソンの影響かな〜と思いながらスピードを押さえて5キロ走りました。やっぱり運動は気持ちいいですね!

感想

システム思考に興味があって読んだんですけど、システム思考面白いですね。これは入門なので結構すらすら読めるんですが、因果の矢印を書いてレバレッジポイントを見つける所は、すぐに自分のことにも適用できて良かったです。よく言われる「仕組み化」の原点となる考え方が、このシステム思考なんじゃないかと思います。実際には、事業が及ぼす環境への影響などを考える際に使うのが当初の目的だったようです。

memo

本書のテーマである「システム思考」とは、社会や人間が抱える物事や状況を、目の前にある個別の要素ではなく、それぞれの要素とその「つながり」が持つシステムとして、その構造を理解することである。

つまり、日頃抱えている問題は、多くの場合、一つ一つの個別の状況や現象といった要素の中にあるのではなく、要素と要素の間や、さまざまな要素の組み合わせの中にあるのである。

ニンジンの甘さの例で見たような、視点をある所に固定し、そのことについてひたすら考える第一の方法が「分析的思考」である。一方、「おいしいカレーライス」を作るという事例で見た、ある特定の目的を達成するために視点を組み合わせ、統合していく第二の考える方法が「システム思考」である。

問題を解決するための方策をとったのに、なぜ新たな問題が起こってしまうのだろうか?それぞれが自分の目の前にある事だけを見て、問題を解決するために分析的思考から行動しているからである。

システム思考の基本ツールである「時系列変化パターングラフ」は、これら三つのパターンを一つに纏めたものだ。縦軸に、増やしたい、または減らしたい変数をとり、横軸には過去から未来への時間軸をとる。そして、そのグラフに、「いままで」「このまま」「望ましい」の三つのパターンを書き込むのである。

一つは「手応え」のプチゴール化である。勉強の結果の手応えを「システム思考が分かるようになった」という次元で考えていたら、それこそ何年も待たねばならない。しかし、「この本を勉強しよう」と決め、一章ずつ進めて行くと言う目標を設定すれば、「第一章が終わった」「第二章が終わった」と、プチゴールの達成感が短いインターバルで得られる。

ループ図は会社に対しても、個人に対しても、コミュニケーションツールである。自分でも考えがぐるぐる回る時は、ループ図でぐるぐる書いてみるといい。

しかし、このような制約要因が働いているときには、成長の努力を一生懸命やっても、残念ながら効果はでない。言ってみれば、サイドブレーキをかけながらアクセルを踏もうとしているようなものだからだ。そう言う時には、制約となっている構造(ループ)を弱めるか断たなくてはならない。

「〜したい!」と思うことができるようになるまでの期間が、自分の気持ちを持続できる期間よりも長い場合、結果として熱い気持ちだけに頼った行動は頓挫してしまう。熱い気持ちに頼らない仕組み、自分を動かし続けることができる仕組みを作ることである。