女子高生ちえの社長日記―これが、カイシャ!?

女子高生ちえの社長日記―これが、カイシャ!?

女子高生ちえの社長日記―これが、カイシャ!?

風邪も治ってきたしブログ書くぞ。
青春白書とかこのちえの社長日記とかサクサク読めて楽しい。しかもこの本の舞台がスピーカーに使う音響部品を作る製造会社ってところがとてもリアルな感じがして大変よい。やはりビジネスゲームでも製造業をマネジメントしていく話が一番楽しい!たしかザ・ゴールとか、面白くて一日で読んだ記憶がある。読書は娯楽だな。まあこんなリーダーシップのある女子高生がいたらたちまちカリスマ社長になるんでしょうね。今の日本にはいないのかな?
しかし本読んで毎日ブログ更新していくのきつくなってきたし、フォトリーの勉強したい…。

memo

「それと根雪在庫とか死蔵在庫とか言ってたけど、あれは、誰が責任を持っているのかしら?」

「そんな時に3.5ヶ月分の在庫を作っておいたらどうなると思う?」「売れない商品の山が出来るのかしら?」「ちえさん、ズバリ正解。その商品の山は根雪在庫の正体さ。ちえさんの会社は在庫の管理が甘いような気がするな」

「そうだね、現場での予測の主流は意外とKKD(ケー・ケー・ディー)かも知れないね。KKDというのは経験・勘・度胸の頭文字を取った言葉で、簡単に言えば経験者が永年の勘に頼って予測することを言うのさ。これが意外と良く当たったりする」

「そうですか。しかし今回は赤字になっても、吹雪音響の信頼を裏切ることは出来ませんよね」

「調達とはね、企業が社外からものを買うことだよ。会社によって調達を担当する部署の呼び方も様々で、調達部とか、購買部、資材部なんかはみんな同じ仕事をする部署なんだよ」

「そこのところが、調達のベテランと若手とで一番差が出る所なのです。うちでもベテランのバイヤーになりますと、長年の経験で急に足りなくなりそうな部品が分かるらしいのです。調達先に対して『内示』とか『先行情報』と呼ばれるものを出して、緊急対応の準備をしておいてもらうそうです」

「岡崎工場のある愛知県は、大手自動車メーカーの工場が集る車作りのメッカなのです。その影響もあって、部品メーカーからはトヨタ生産方式で有名なJITで納品してきます。その考え方を工場でも使っていまして、部品は本当に生産をするタイミングに合わせて、本当に必要な数だけを製造現場に持ち込むルールになっています。ですから、現場には余計な部品がないので、社長には部品が少ないように見えたのだと思います」

「見込みで者を作る方は、注文に早く応えられるようにと思って在庫を作る。しかし、その在庫が無駄になって、企業の損に繋がってしまう。現場ではよかれと思ってやっていることが、会社全体では悪さをする。こんなケースは、どんな企業でもたくさんあるんだ。コンサルタント仲間では、これを『部分最適全体不最適』と呼ぶんだ」

「はい。でも社内では、品質管理と聞くと『また何か面倒な仕事を』と感じてしまう人も多くて。でも前の社長様には品質の大切さをよくご理解頂き、工場や協力会社に行かれる度に、品質管理の大切さを話して頂いて、とても助かっておりました」

「山本産業の社訓には『最高の技術と品質でお客様の豊かな音楽生活に貢献する』とあります。うちにとって、高品質の追求はどんな時でも忘れてはいけないものだと思います。私も先日の中国西部品の件では吹雪音響に伺ったときに常務さんから言われた『これからもよい製品を出し続けて下さいね』という言葉が今でも耳に残っています。お客様の期待に応えることが、山本産業のブランドを築くことだと思います。」