フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか

フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか

フリーエージェントとしての生き方

• 大勢のアメリカ人が、自宅を拠点に小さなビジネスを立ち上げたり、臨時社員やフリーランスとして働き始めている。
• プロジェクト志向・・・映画産業のように、プロジェクト毎にプロフェッショナルが集り、使命が終わると解散して次のプロジェクトに向かう。
• カリフォルニア州では99年の統計で3分の2がフリーランス、パートタイムなどの労働形態で働いている。

why

• 生活水準が高まり生理学的欲求や安全の追求など下位の欲求が満たされ、自己実現を追求できる状態へ。
• 自己実現の高いレベルでは仕事が自分の一部になり、自分を定義するうえで欠かせない要素となる。

責任

• 組織のお陰で得をする事も無ければ得をする事も無く、市場に直接責任を負う。

リスクヘッジ

• 資産運用と同様に人的資源も一つの企業ではなく「分散投資」すべき。

労働市場の関係

• 補償と忠誠心という縦の関係から、同僚、チームなどの横の関係へ。

FANクラブ

• フリーエージェント達はひたすら孤独に堪えるのではなく、小規模グループや同窓会グループを組織し、互いにサポートし合う。
• 信頼はフリーエージェントの隆盛に欠かせない。フリーエージェントのOSも互恵主義を基本的な特徴としている。

インフラ

• スターバックスなどのコーヒーショップは「フリーエージェントのインフラストラクチャー」の一つである。
• 個人用のスペースである「プライベート・アイダホ」と、仲間が顔を併せて協力し合う「フリーエージェントの「山小屋」。

仕事と家庭のバランス

• 家庭と仕事を排他的な関係と捉えてのバランスをとろうとするのではなく、家庭と仕事をブレンドする産業革命以前の生き方。
• 仕事と家庭の両方を選択しながら、自分にとって最適な組み合わせを見出す。

eリタイヤ

• 65歳で完全に仕事を辞めるのではなく、フリーエージェントとして働き続けるようになる。

フリーエージェント債

• 企業金融が銀行融資から一流企業の社債、ジャンクボンドに拡大したように、個人金融はクレジットカードから、ボウイ債、さらにFAN債へと広がっていく。

ジャストインタイム政治

• 有能な政治家は、個々の争点毎に、その都度必要な政治的連合体を作り上げるようになる。