コトラーのマーケティング・コンセプト
- 作者: フィリップ・コトラー,恩藏直人,大川修二
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2003/05/02
- メディア: 単行本
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マーケティング戦略についてのキーワードを数多く網羅したリファレンス的な本。マーケティングって、経営戦略の中でも結構取っ付き易いし、面白い分野だと思う。イメージがわき易いと言うか。より具体的なレベルで、どうやって価値あるものに注目を集めるか、ということに着目するからかもしれない。それに、こういう手法は企業戦略だけじゃなくて、他の事にも、例えばセルフブランディングだとか、人に何かを勧めたりするときだとか、そんな応用も楽しい。知っている単語は多いのだけど、知らない事もたくさんある。『ブランドを選択すると言う事は、消費者が選ばなくても済むと言うこと』なんていうのも面白かった。ブランドを選ぶと言う事は、それだけ世間的に価値が認められいるということ。つまり、はずれが無い。それを買っておけば、失敗しないと言う事。それが、消費者に楽をさせる。それから、『真のリーダーシップは、フォロワーのために発揮されるべきであり、リーダー自身の利益のために発揮されてはならない』なんていうのも。こうした基本的な事が、なかなか概念化できないということが、文章の価値を高める。
マーケティングとは
広告
- 広告の5M
- 目的(Mission)
- メッセージ(Message)
- 媒体(Media)
- 予算(Money)
- 評価(Mesurement)
- 新しいマーケティングには、フィードバック・ループが必要であり、一方通行型の広告にはそれが欠けている。
ブランド
- ブランドは信頼の貯蔵庫
- ブランドを選択すると言う事は、消費者が選ばなくても済むと言うこと
企業
- 企業を成功に導くのは、顧客を満足させることに集中する事、マーケットリーダーになること、良き企業市民であること、良き職場であること。
競合他社
- 短期的に見た場合、最も危険な競合他社は、自社に最も良く似た企業。
創造性
- 創造性を高める方法
- 修正点解析
- 属性リストアップ
- 強制的関連付け
- 形態素解析
- 製品問題解析
- ディシジョンツリー
- ブレーンストーミング
- シネティクス(創造工学)
顧客ニーズ
- 早い時期に参入した企業がマーケットリーダーとして残る事は多い。これらの企業が初めて製品に組み入れた属性が、これまで曖昧であった顧客のニーズを明確化したから。
CRM
- 企業は顧客を標的にすべきではなく、顧客に力を与えるべきである。
社員
- 社員と良好な関係を築かなければ顧客と良好な関係を築くことは絶対にできない。
集中とニッチ
- ニッチ市場の顧客は、だれかが自分たちのニーズに注意を払ってくる事に満足している。
無形資産
- 企業価値の80%を担うのは、当該企業の無形資産だと言っても過言ではない。ところが、これらの無形資産は帳簿上に表れてこない。
リーダーシップ
- 真のリーダーシップは、フォロワーのために発揮されるべきであり、リーダー自身の利益のために発揮されてはならない。献身的なフォロワーを得られたときリーダーシップは最大の力を発揮する。
市場
- マーケターは慎重の上にも慎重を期して標的市場定義しなければならない。「マス市場」はあまりにも漠然とし過ぎている。
機会
- 競合他社よりも安い価格設定で、なおおかつ利益をあげられれば、今日における最大の機会をとらえらことになる。
製品
- たんに製品を売るのではなく、経験を売る。ハーレダビットソンが売っているのは、ハーレーのオーナーになるという経験である。
品質
- 低品質は高くつく。高品質は安くつく。
景気後退期のマーケティング
- 抜け目の無い企業には、予算を削減した競合他社から市場シェアを奪おうと、コスト削減どころか予算を維持、増強するところもある。
セールスフォース
- 人を販売に使うのは費用が掛かりすぎる。人々の購買欲求を喚起できれば、さしも販売に注力せずとも、人々の欲求を満たす事ができる。
市場細分化
- デモグラフィック・グループ
- ニーズ・グループ
- 行動グループ