電子カルテ勉強日記2 〜DPCとは〜
DPC制度というものをいまいち理解していなかったので調べてみた。
- 作者: 松田晋哉
- 出版社/メーカー: 医学書院
- 発売日: 2007/04/01
- メディア: 単行本
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DPCって何ぞや?
DPCとは、Diagnosis Procedure Combinationの略で、急性期入院医療の診断群分類に基づく、1日当たりの包括評価制度です。つまり、例えば、糖尿病で入院しますと、1日の検査計画および治療計画が一律に決まっており、医療費が限定されます。現在、診断群分類は約3000いくらあり、1700の分類が急性期の入院患者の約95%に適応するため、1700の病気についてDPCが適応します。DPCの制度を取り入れている病院がDPC対象病院で、認可される必要があります。DPC対象病院を希望する場合は、看護配置基準や診療録管理体制加算の算定をしているなど、いくつかの規準を満たすことが求められています。現在申請をしている病院が、DPC準備病院です。
DPC準備病院とは: 舩渡忠男ブログ
つまり、今までは出来高払いだった急性期入院治療を、患者毎に診断群分類に当てはめ、その分類に応じて医療費を請求する制度。またこれは約95%の入院患者に対応することができる。そしてDPCに対応した病院であると認められるためには、一定の基準を満たす必要がある。
ではDPC導入のメリットとしてはどのような事があげられるのか。
DPCのメリット
政府・患者・病院の視点でどのようなメリットがあるのか。
■国全体の医療費の削減・適正化
政府にとってのメリット。
無駄な検査や在院日数の短縮化などにより医療費を抑える事ができる。
■早く退院できるようになり、その分入院費用も安くなる。
患者にとってのメリット。
DPCを導入した場合、入院日数が長くなれば点数が下がるため、なるべく短い日数で治療を終えられるよう病院が機能する。そのため、患者にとってもより早く自宅に戻る事ができ、その分入院費用も安くなる。
■収益の向上
病院にとってのメリット。
DPCを導入した場合、病院の収益が向上するという調査結果が出ているそうです。それ以外には、入院点数の計算が楽になるというメリット(手術、検査、薬、食事などを全部計算する必要がなく、一部の例外を除き日数分で請求することができる)もある。
参考
包括評価制度(DPC)の問題点とはどのようなことですか。わかりやすくお願... - Yahoo!知恵袋
DPC(でぃーぴーしー)
http://www.byouin-rashinban.com/column/?p=95
国の医療費削減という点に関しては、確かにDPCを導入することに達成する事ができそう。医療の透明化・標準化も同時に行われるため、医療の質の向上にも貢献するはず。ただこの制度、なんだか病院にとってのメリットはあまり無いように見える。いまって病院にDPCの導入義務ってあるんだろうか・・・。う〜ん。。