なれる!SE―2週間でわかる?SE入門

なれる!SE 2週間でわかる?SE入門 (電撃文庫)

なれる!SE 2週間でわかる?SE入門 (電撃文庫)

ライトノベルだからと高を括っていたら、予想以上に面白かった。自分もそうだけど、特にSI企業に勤めている人は、まさに自分の会社の風景と一致するところがあって読んでいて楽しいと思う。舞台になっているスルガシステムは、社員数30名の零細システム会社で、終電帰り・休日出勤は当たり前のような会社だったが、まあSIなんて案件させあればどこも同じような感じなんじゃないだろうか。むしろ企業システムへの投資が減っている中で、仕事がある分良いじゃないかと思うんだけどな。無論、仕事の対価として常識的な報酬は当然あるべきだけど。

「たとえばさ、メーカーで物作るって言っても自分一人でできる物ではないでしょ?車の開発とか考えると分かり易いけど、いろんな会社や人、組織が集まって作り上げる物じゃない。でもシステムは別。コンピュータと技術者がいれば、最悪一人でも作りあげられる。」
「一人で・・・」
「まあ時間さえ掛ければの話ね。実際には納期の問題もあるし、大規模案件ならチームや外注使うことも多いだろうけど。でも基本はそういうものってこと。優秀なエンジニアとパソコンさえ揃えば、ただ一人で大企業より優れたシステムを組み上げられる。

SI企業に勤めているひとは読んでみると面白いかも。続編もあるよー。

なれる!SE (2) 基礎から学ぶ?運用構築 (電撃文庫)

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