ワープする宇宙―5次元時空の謎を解く

ワープする宇宙 5次元時空の謎を解く

ワープする宇宙 5次元時空の謎を解く


ああ。こういう本がすらすらと読める頭になりたいと切に思った。
物理、科学の前提知識に乏しい自分には中々ハードルの高い内容だった。全部読んだけども。勉強しなおしてもう一回来よう。
思ったのだけれど、本を読むスピードって、大部分がその本が論じているテーマに対する知識量に依ると思う。今回この本を読むのに、おそらく3週間くらいかかっていたと思う。1冊の本を読むのに3週間かかるって、どれだけ進まないんだよ、と。自分が得意としているテーマの本ならすらすらと読んでいけるのだけれど、そうでない場合は中々読み進めるのに苦労する。いちいち言葉の定義とかを見ていかないといけない(飛ばしてしまうとそれこそ訳がわからなくなる)。何だろう…量子力学とか、相対性理論とか勉強してくれば良いのかな。待ってろよぅ。
そもそも、物理学とかに対して耐性が無さすぎるのが良くない。たくさん本を読んで、分野にとらわれない知識を身につけてきたつもりだったけど、全然駄目だな。それが分かっただけ良かった。人間どこかでつまずかないと、成長しないもんな。また自分がどうしようもなく無知である事に気がついた。普通に生活してると忘れがちなんだよな。会社員なんて、普通に生活していたら知識の海に触れることなんてないものな。俺はその点ではラッキーなのかもしれない。自分が無知な馬鹿野郎だと気づいていない馬鹿よりもいくぶんかマシだろう。なんかだんだん本とは関係無い話になってきたけど。
軌道修正。
本の内容は、存在するかもしれない余剰次元(3次元+時空にさらに次元を加えたもの)と、それに到達するまでの手法・学問の成り立ちの解説といったもの。中々、難しいのだけれど、そのぶん頭を使うので読み応えが十分ある。そもそもが目にも見えないし考えることもできない(もしくは困難な)余剰次元についての問題を扱っているため、概念をとらえるのが難しくなってしまうのだけれど、数式などは使わずに文系的な切り口で解説してくれるため、知識がない人間が読み手でもまだなんとか読み進める事ができた(内容を理解できたかは別問題として)。そうでなかったら読み切る事もできなかったと思う。超球の例え話話とか、フラットランドの話とか純粋に楽しんで読んでいた。しかし全てを理解できたとは言い難いので、必要となる前提知識を勉強して、また読みにくる。