カフェ・チェーンの営業時間比較　160円で時間と空間を提供する

ぼくはカフェで考え事をするのが好きで、よく家の近くのカフェのチェーン店を利用している。なぜチェーン店に行くのかと言うと、ファーストフード店では五月蝿かったり照明が明るすぎたりして、考えがまとまらないからだ。ファーストフード店には結構小学生や中学生が溜まっていたりして、そんな中で色々と思考を巡らせるのはちょっとやりにくいし、良い感じの間接照明を使っているファーストフード店は見たことが無い。かと言ってチェーン店ではないちょっとお洒落なカフェや地元の純喫茶に行くと、なんだか長居するのが申し訳ないような気がして窮屈な思いをする。ああいう所は彼女や友人とちょっとした話をするために行く所だ。だから僕は考え事をする時はいつも近くのカフェチェーンを利用するようにしている。

仕事がある平日は家の最寄駅に帰ってくるのが23時頃になるのだが、いつも思うのが、その時間空いているお店がなかなか無いということだ。その時間ともなると、営業しているのは居酒屋・立ち食い蕎麦屋・バー・牛丼屋・マクドナルド・キャバクラくらいなものだ。家に帰る前にちょっと一服つきたいなと思ったら、24時間営業しているマクドナルドに行くしか手が無いわけだ。平日の23時過ぎにサラリーマンがマクドナルドで一息つくというのは、あんまり格好良い姿ではない。バーに入るという手もあるのだけれど、ああいう所は何も考えずにお酒を飲みながらぼんやりしたい時に行くものだと思っているので、どうにも僕が求めている場所とは一致しない。それでは僕が会社から帰ってきてコーヒーを一杯飲むのは不可能なのだろうか。どうしても気になったので、地元の駅周辺にあるチェーン店の営業時間を調べてみた。

カフェ・チェーンの営業時間比較

	平日	土日祝
スターバックスコーヒー	7:00〜22:30	7:30〜23:00
ドトールコーヒー	7:30〜21:30	8:00〜21:00
エクセルシオールカフェ	6:30〜23:20	7:00〜23:20

この中ではエクセルシオールカフェが6:30〜23:20(LO23:00)と一番長く営業しているようだった。しかしそれでも閉店時間は23:20なので、中々ゆっくりするという訳にはいかない。朝の開店時間を見てみても、エクセルシオールカフェが一番早起きして営業を開始している。僕は朝早いのも好きなので、僕としてはエクセルシオールに行くのが一番合っている気がする。ドトールコーヒーの7:30開店と言うのは何なのだろう。遅すぎやしないだろうか。他の店が1時間前から営業を始めているのに、随分と悠長な商売をしているものだ。そう言えば、ドトールコーヒーは他店に比べてコーヒー豆や売店商品がすごく充実しているイメージがある。ドトールコーヒーとエクセルシオールカフェはそのあたりで住み分けしているのだろうか。どちらにしろ僕のような店内利用の客にとっては、営業時間は早く始まり遅く終わってくれるほうが、文字通り"有り難い"。スターバックスコーヒーはどうだろう。その2店の間をいくような営業時間だ。売店商品もドトールコーヒーとはいかないまでも、独特のコーヒー豆がすごく充実している。7:00〜23:00という時間帯も、カフェ・チェーンにとってはごく一般的な時間帯だ。もしくはスターバックスがカフェ・チェーンの標準を作っているのかもしれない。スターバックスの特徴は全面禁煙だから、煙草を吸う僕はほとんど利用する機会が無いのだけれど、ふかふかしたソファーやセンスの良い音楽、壁に飾られたアートな作品郡はとても楽しいし、これでさらに営業時間が長くなったら、僕も今より利用するようになると思う。ただ結局、これらのカフェ・チェーンは中々遅い時間までは営業していないし、これからもそういう風にはならなさそうだ。

ついでに近くのファーストフード店の営業時間も調べてみた。

ファーストフード店の営業時間比較

	営業時間
マクドナルド	24時間
ファーストキッチン	7:00〜22:30
ウェンディーズ	7:00〜23:00

こうして見てみると、マクドナルドは異彩を放っている。営業時間だけを見てみればもはやカフェ・チェーンとファーストフード店は思い切り競合しているのに、そんな中でマクドナルドだけが24時間営業という離れ業を使い、他店との差別化を計っている。コーヒーの値段に関しても一杯120円と、マクドナルドは他の店には真似出来ないアピールポイントを有している。ファーストキッチンはどうだろう。ファーストキッチンの売りは、多種類のフレーバーポテトとパスタなどの他の店にはない商品類だろう。しかしパスタが少し高すぎる。ファーストキッチンで600円か700円払ってパスタを食べるくらいならば、普通の店に行っても同じくらいのものを食べることが出来るだろう。さすがにフレーバーポテトだけで勝負はできない。ウェンディーズは独自の路線を貫いて100円商品やパティを売りにしているけど、パティの違いを言われても、正直急いで食べているこちら側としては、そこまで違いを感じられない。100円商品はマクドナルドの2番煎じのようだが、商品の種類は色々と違うものがあって面白いと思う。ただこうして比べてみると、120円コーヒーと24時間営業という飛び道具を有しているマクドナルドは一歩抜け出ているような印象を受ける。

結果として、僕としてはエクセルシオールとマクドナルドが好きなのだけれど、今のところこの2店も僕の要求に応えてくれそうにはない。23時に駅周辺で落ち着いてコーヒーを飲んで一服したいという要求は、どうも一般的なものではないらしい。しょうがないので、いつかそういう店を作れたら良いと思います。営業時間は6:00〜25:30で、朝早起きの人にも利用できるようにして、夜は終電で帰ってきた人にも一息つけるような余裕ある時間を提供したいと思います。業態としてはカフェですが、作りはチェーンのように気軽に利用できるようなものにします。メニューは160円のコーヒーのみです。サイズは1種類しかありません。夏はアイスコーヒーを、冬はホットコーヒーを飲んで下さい。味はもちろんですが、何よりも時間と空間を提供したいと思います。メニューをコーヒーのみにすることによって、無駄なコストを削減したいと思います。食べ物は充実させるつもりはありません。おなかが空いているを満足させることはできないと思うので、他のお店に行って頂いたほうが良いと思います。でもサンドイッチくらいは作るようにします。時間と空間が売りなので、商品としては美味しいコーヒーがあれば十分だと思っています。内装はスターバックス的なイメージだと思います。音楽は思考を邪魔しな程度で、かつ他の人の会話が遮られる程度の音量のJazzを流したいと思います。席は1:1で禁煙喫煙にします。僕はコーヒー＆シガレッツが好きなので。

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