投資戦略の発想法
- 作者: 木村剛
- 出版社/メーカー: アスコム
- 発売日: 2005/08
- メディア: 単行本
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さて、本書も株式投資に関してはバイ&ホールドを薦めている。ただ、本旨はそんな方法論ではなくて、真に有効な投資とは自己投資だと結論付けている。つまり、収入の中心と言うのはどこまでいってもやはり仕事からの収入であり、ポートフォリオに仕事を組み込むと考えると、一番投資すべきなのは仕事からの収入を生み出す源泉である自分であるというロジックだ。
自己投資の重要性というのは十分に理解しているし、株式投資なんぞよりもそっちの方が大事だということは百をも承知だ。本書はその事実を、僕の考えには無かった新しい視点で教えてくれた。
内容
自分と自分の家族を守る―それが投資戦略の中心に無ければなりません。
投資と言うとすぐに株だのFXだのと言って本来の目的を見失ってしまうのがいけないんだろうな。
どんな個人投資家でも、プロフェッショナルであるポートフォリオ・マネージャーに勝てる投資方法があります。どんなマーケットの状況でも勝てる方法があるのです。それが節約なのです。もし1000円のものを900円で買うことに成功すれば、その瞬間、900円で買えなかった人に比べて、あなたは10%も利回りを上げた計算になります。
なるほど確かに。こういう視点も重要だ。
家計簿による支出管理を通じて、今の生活水準を落とさないためには、だいたいいくらお金があればいいのかというレベルを計測できるようになるということです。
さらに節約・家計簿の話。大事大事。特に自分の支出のコントロールは必要だ。
最初にも少し書いたところ。自分の仕事をポートフォリオに組み込み、リターンを上げようとするならば、自分に投資するのは当然の結果だと言える。それができてないで投資なんて、やってられない。
経済理論を知っておけば、日本経済のどこが歪んでいるかがわかるのです。
経済理論自体は投資に役立つものではないけれど、知識として持っておくことで、大きな誤りを避けることが出来る。
長期間マーケットに居続ける―この考え方が個人投資家における「投資戦略」の基本になります。
個人投資家が機関投資家に勝てる唯一に方法がこれだ。バイ&ホールド。
ウォーレン・バフェットは「自分の所有している株式の価値がたとえ50%下落してもパニックにおちいらないでいられなければ、株式投資に参加する資格はない」とさえ言い切っていますが、ピーター・リンチも、「株式投資家の運命を決めるのは頭脳ではなく胆である。以下に優秀であろうと、自分の考え持たない投資家は、株式市場では勝ち残れない」と断言しています。
かっこいい。僕も口では言うことはできるけど、実際持っている株が50%も下落したら、どうだろうな。
ポートフォリオを投資に限定せずに考えるというのは良い方法。
控えめな専門家でも、「アセット・ロケーションの段階で投資成績の7割程度が決まってしまう」と認めているのです。そういう意味では、デイトレーディングの技術を磨くことに力を注ぐより、アセット・ロケーションを勉強したほうが何十倍も有益なのです。
アセット・ロケーションとは「投資する対象のカテゴリー(国内株式・国債・外貨預金等)を決定する」こと。ここでもポートフォリオが重要。
個人投資家が調べようとしている数字や材料は、もう株価に加味されている。
確かにそうだが、これは一概には言い切れないな。きっと。機関投資家が全銘柄を余すことなく毎日チェックしていることなんてあり得るのか。
個人投資家の投資戦略の基本は、①長期継続②極力分散③低コスト④シンプルの四点に総括できます。
まとめとして、個人投資家が意識すべきこと。これを鵜呑みにするのではなくて、咀嚼して、自分の考えで理解する。そういた上でこの四点を守って投資をすれば、何年後かには高いパフォーマンスを上げられていると思う。
お盆が明けたら配属されます。
最初の3ヶ月は時間を全て注ぎ込む気持ちで仕事を覚えたいです。
さすがに最初は定時退社とかは言ってられないし、する気も無い。