職場見学

昨日(6/19)は研修期間終了後に配属される職場の見学に行って来たので、その感想と思ったことを書く。ちなみにあまり馴染みのない場所だったので、帰る時に微妙に迷った。今度休みの日に一度行ってマクドナルドとかカフェの場所を把握しておきたい。

なぜ職場見学という研修があるのか


なぜ職場見学という研修があるのかという事について考えてみる。
まず職場見学という研修を新人研修のカリキュラムに作成したのは人事部だ。そして人事部を取り仕切っているのは人事部長であり、その人事部長に命令を下しているのはさらにその上の経営層である。
つまり、経営層が新入社員に対して職場見学をすることを求めているということがわかる。


ではなぜ経営層が新人に対して職場見学を行うことを求めるのか。自分がもし経営者で、新入社員に職場見学を行わせるとしたら、そこで何を求めるかという視点で考えてみる。

  • 理由1 研修期間が長く中だるみすることが考えられるため、モチベーションを維持・向上させて欲しい。
  • 理由2 これから行う研修が、職場で実際に働く際にどのような意味を持つのかということを考えさせる。そして考えながら研修を受けるようにして欲しい。

自分が求めるとしたらこの2点が大きい。つまり新人は、この2点を意識して職場見学を行わなくてはならない。加えて、新人にとっては、「職場の雰囲気を知る」という目標が追加される。
では実際に職場見学を行い、どういう心境になったのか。

理由1について モチベーションは維持・向上したか


実際に職場に足を踏み入れたことにより、ある種の危機感は覚えた。自分達が受けている研修は基礎の基礎でしかなく、職場においては常識レベルである。常識レベルの知識なのだから、当然非常に高いレベルで理解・習得しなければならない。例えば試験があった場合には、7割の合格点を取るというのは当然のことであり、むしろ満点を取るレベルでの理解が必要だと感じた。
つまり、モチベーションは維持されたというよりも、無理やりにでも引き上げられた。よって今回の職場見学において、その実施目的である「モチベーションの維持・向上」はクリアされたと言える。

理由2について 考えながら研修を受けるようになったか


結論から言えば、経営層のこの目標は達成されていない可能性が高い。なぜなら、実際に研修を行っていると、どうしても目の前の課題をクリアすることに集中しがちになる。研修の課題をクリアすること自体には何の意味も無いにも関わらず、だ。
とはいえ、考えながら研修を受けるということは、当然新人にとっても大きなメリットがある。メリットというのは、考えながら研修を受ける場合と、何も考えないで受動的に研修を受ける場合を比較した時に、前者の姿勢で研修に臨んだ方が圧倒的に内容が身につくという点にある。
つまり、新人は考えながら研修を受けなくてはならないという事に間違いはない。ただ今述べた通り、実際に研修を受けていると、どうしてもその意識が希薄になってしまう。
そこでこの目標を実現するための方法としては、逐一フィードバックを行うことが大切になる。自分が受けた研修は職場に出るにあたってどのような場面で必要になるのかということを、研修の休み時間、昼休み、一日の研修の終了時、その研修が終わった時、次の研修に進むとき、一つ一つの区切りで考えることによって初めて、考えながら研修を受けるということが実現される。
そういった意味では、今回の職場見学は、「考えながら研修を受ける」ということを"考える"きっかけになったと言うことができる。


理由の3つ目、「職場の雰囲気を知る」という点においては、限りなく自然に近いことであって、何がどうこう言う問題ではない。各自職場の雰囲気を知り、考えるものがあっただろう。

職場研修で自分は何を学んだのか


個人的には、今回の職場見学によって、経営層という俯瞰的な視点を持って研修を含む業務に取り組むことを意識させられたという、本来職場見学の目標には含まれてはいないであろう考えが生まれた。少なくとも2つ上のレベルで仕事をしなければ、成長は望めないだろう。


以上研修レポート