非常識な成功法則

作者:神田昌典
出版社:フォレスト出版
発売日:2002/6/29
評価:★★★

非常識な成功法則―お金と自由をもたらす8つの習慣

非常識な成功法則―お金と自由をもたらす8つの習慣

今週2冊目。


前回のエントリで

そんな訳で、今週は試験を受けつつ本を5冊以上読むのが目標。

とか言っておきながら、今読んでいる7つの習慣がほとんど進んでいなくて、早くも目標達成に陰りが見えている。けど気にしない。


今回は非常識な成功法則を読んだのだが、本書は確か勝間さんの著書で推薦されていて興味を持った覚えがある。
記憶が曖昧なのは、読みたい本のアマゾンのページをブラウザのお気に入りにただただ突っ込んでいるからだ。タグで出所を管理すれば、自分の興味がどの方向に向かっているのか把握できるかもしれないな、とか最近考えている。


内容なのだが、一見すると文字数も少なく、ありふれた成功本のように見えるのだが、これが中々新しい視点を与えてくれるものだった。裏をかかれたという意味では、ここ最近で一番かもしれない。
本書が他の成功本と決定的に違うのは全面的に金を肯定した著者の姿勢である。
"経済的自由"などと言った口当たりの良い言葉で金の重要性を説く本は多々あるが、ここまで真っ直ぐに金に対する感情を行程している本は滅多に見ない。

普通の人は、お金で買えるものが好きなんだ。車とか、バッグ、それからお金から得られる地位、自由とかね……。それに対して、お金持ちは、お金自体が好きなわけ。つまり紙幣自体も好き。紙幣の匂いが好き。色が好き。デザインが好きなのである。もうお金を溺愛している。

僕の最近の座右の銘時間>金であるから、どちらかと言えば"普通の人"に分類される。お金自体を好きになれば、お金持ちになれるのだろうか。

非常識な"成功法則"


さて、本書で語られている法則の中で、新鮮に感じたものを書き出してみる。

・やりたくないことを書き出す。
・本当に、やりたくないのか。やりたくないことの中で、さらに一番やりたくないことは、いったい、何なのか?

やりたい事や欲しい物のリスト化はするけど、やりたくないことを書き出した経験は無い。
なぜやりたくないことを書き出す必要があるのか。
それは、「やりたいこと」の中には「やりたくないこと」が含まれているからである。
やりたいことだけを目標にすると、やりたくないこともやらなければならなくなり、必ず後悔することになる。
だから、やりたくない事を明確にしておくのだ。

・自分の現実は、繰り返される言葉、自分で発する言葉、そして他人が同調する言葉でコントロールされる。であれば、自分に都合のいい言葉を繰り返し、その言葉を発すればいい事になる。
・ポイントは「繰り返す」こと。できれば顕在意識のバリアを弱めた上で、繰り返す。

自己暗示の効果を測定したことはないが、どうやらこれが相当効くらしい。
そもそも自己催眠なんてやってる人が周りにいないから、自分が挑戦してみようかと思った。
思うだけではなく、言葉に出すことによってさらに効果は上がる。

テープは、時間を有効に使い、発想力・行動力を高める上では、極めて効果的なツールである。

人間の聴力を効率良く活用する方法として、テープやCDなどの音声による勉強というのを最近流行っている。テープの利点は、隙間の時間に繰り返し聞くことができるから、知らぬ間に自分の力になっていることだ。
僕は通勤時間で本を読んでいるので、音声による勉強に挑戦しようという気があまりなかったのだが、確かにテープなら流しておくだけで身になる気がする。

・「優れた人との人脈を大切にする」
・「会って話が聞きたい」という自分だけ得ればいいという姿勢ではなく、相手に「私と会わなければ損をする」と思わせるほどの圧倒的な提案をすればいい。
・「机を挟んで交わす賢者と交わす1回の会話は、一ヶ月かけて本を読むのに値する」


優れた人の周りには勝手に人が集まってくる。そしてその人達は、その優れたAさんから自分の役に立つ何かを得ようとする。
しかし、それでは自分の周りには人は集まらず、優れた人との人脈もできない。
あの人と話がしたいと思ったら、自分はその相手に対してどういった貢献ができるのかを考えたほうが良い。

重要なのは、稼ぐ額ではなく、お金の流れなのだ。
先月より、今月の銀行残高を増やす。毎月毎月残高が増えていくことを死守するのである。たとえ100円でもいいから、お金が入ってくる流れを作る。それを一日でも早くやら無ければならない。

最後はお金の話でまとめ。お金の流れ、つまり収入と支出の関係をしっかり押さえる。
それが金持ちになる第一歩だ。

あとがき

もしかしたら本書の面白さは、読んでみないと中々分かり辛いかもしれない。思うところのあった部分を抽出したが、これら以外にも、効果的な営業の方法や、心の豊かさに触れた部分もある。また具体的なレベルに落としやすいところも良かった。


明日で何とか7つの習慣を読み終えられるといいな。