読書進化論

作者:勝間和代
出版社:小学館
発売日:2008/10/6
評価:★★★

僕が勝間さんを初めて見たのは、情熱大陸に出演していた時のことだ。
あの番組を見てから僕は勝間イズムにすっかりはまってしまい、時間投資法・勉強法・フレームワーク力の3冊を立て続けに読んでしまった。昨年の事だ。
そして久しぶりに勝間本を読もうと思い、4冊目にこの読書進化論を選んでみた。
ただ、以前にその3冊を読んだ時から時間が経ち、その間に他の色々な本を読んだせいなのだろうか。読了後は、なんとなく物足りないような印象を受けてしまった。
しかしそれでも、要所要所にささる言葉があったのは、さすがと言うべき。

内容と感想

ウェブの時代になったけれど、それでも本には十分価値がある

副題に『人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか』とあるが、ウェブが進化しても、やはり本から得られる情報はウェブの情報とは性質が異なるから、本がなくなることはあり得ない。
また、本とウェブとの融合から新しい可能性があるかなと。
その辺りはまだ思考中。

進化している「読む」技術

個人的にはこの章が一番面白かった。

本を読むときには、その本の著者とどういう話がしたくて、何を質問したいのか、という意識を持つことが重要なのです。

うまいこと言う。
こういう意識を持つのは大事だと思う。
少なくとも、何も考えずにただ本を読むよりもずっと得られるものが多い。

(読書のレベルが)上級になると、全体を把握した上で、自分が必要とするところをスキャニングして探し出せるようになります。

これはフォトリーディングの経験から言っているんだろうけど、本を速く読むことを意識していると、なんとなくこの感覚はわかる。
ただ、僕の場合は本当に集中しないとこういうことはできないし、フォトリーディングもできない。
速く読めるといっても、本を全く読まない人と比べたら、という話に過ぎない。

「書く」人も進化する

ウェブの進化で「読む」と「書く」が近づいてきた。
特にブログを使えば「読む人」から「書く人」に進化できる。

大事な事は、「(読者に対して)目標を明日できる行動に落として明示する」ということです。

これはブログを書く際のポイント。

「売る」仕組みを進化させる

さすがというか、「読む」「書く」だけではなく、「売る」こともレクチャーしてくれています。
読書進化論を読んで本を出版する人が何人いるんだろうと思ってしまったが…。
この辺りは勝間さんがどうやって本を売っていったかという話だった。

まとめ

なんとなく肩透かし感はあったのだけれど、それでもまた別の勝間本を読んでみたいと思ってしまう。不思議。