未来の自分はそこにいるのか

戯言1

企業に勤めているひとがキャリアについて考えることは多いと思う。いまやっている仕事を優先するのか、それとも将来何か違うことをやるために、準備をするのか。その当たりのバランスは、中々難しいと思う。理想は仕事を深めながら将来に対する準備ができれば一番良いのだろうけど、今の自分の環境に満足できているのはほんの一握りだろうと思う。キャリアについて考えると言うことは、現状に満足していないということだからだ。でもその時に、今の安定をとるのか、それとも会社を辞めて起業したり、転職したり、留学したりと言った、思い切ったシフトができないというのは、誰もが考えたことのある選択肢なんじゃないだろうか。そして、考えても答えは出ない。そもそも正解なんて今の時点では分からないし、想い描く道と言うのはあまりにも険しいものだ。そうでなければ、既にキャリアシフトしているだろう。

戯言2

実は考えなければいけないことってたった一つだけなんじゃないかと思う。10年後に、10年前の自分を振り返ってみて、あの時自分は本当に良い判断をした、そのために正しい行動、努力ができた、と振り返ることができるか。それだけ考えていれば、何も難しいことなんて一つもないんじゃないかと思う。今から10年後の自分を考えるんじゃなくて、10年後の自分から今の自分を考える。なぜなら、揺らいでしまうからだ。10年後の自分は目標だ。そこまで到達するには色々な手段があり、辿り着けるのかどうかは曖昧だ。そもそも、10年後の自分なんて、明確に描けるものじゃない。でも、10年後の自分は必ずいる。存在するのである。だから、そこを起点に考える。既にいる、未来の自分を。目標に向けて進んでいた時には曖昧だった路が、そうすることでクリアになる。そこまで行くのに一本道を通ってきただけだからだ。それが分かれば、あとはその道を外れないように、毎日自分がやるべき、やっていくべきことを積み重ねる。そうすることで、不鮮明だった自分の未来が、確実なものになる。

そんな感じで、明日は所沢シティマラソンで走ります。

グローバルキャリア ―ユニークな自分のみつけ方

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