クラウド・コンピューティング ウェブ2.0の先にくるもの
作者:西田宗千佳
出版社:朝日新書
発売日:2009/1/30
評価:★★★★
クラウド・コンピューティング ウェブ2.0の先にくるもの (朝日新書)
- 作者: 西田宗千佳
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2009/01/13
- メディア: 新書
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クラウド・コンピューティングが話題になっているが、「結局クラウドって何?」と思ったので読んでみた。
内容が興味深く、文章も洗練されていて、非常に僕の好きなタイプの本だった。
内容
- ローカルにあったソフトのウェブアプリ化
- 携帯電話をはじめとする電子機器のネット端末化
- データの保存はローカルからネット(雲)の向こうへ
このような変化によって、今までローカルにあったものが全てクラウドの向こう側へ移動する。
同時に、携帯電話をはじめ様々な端末から"いつでも・どこでも"そのデータを利用できるようになる。
そのような現象を「クラウド」と呼ぶのである。
クラウド化が進めば情報へのアクセスとツールの利用が容易になる訳だが、デメリットも存在する。
「どこまでデータを預けていいのか」ということは、クラウドにとって根源的な問題である。個人や企業のデータが集積されるということは、そのデータが漏れると、きわめて甚大な被害に直結する、ということでもある。
クラウドは企業においても利用されるようになっている。
もし顧客情報をサーバーに乗せていたら、サーバーに障害が起きた時のダメージは計り知れない。
企業は資源・情報・社会的信用を守らなければならないのだ。
これは個人にとっても同じことが言える。
つまり、情報を"100%"保護できるという仕組みが出来上がって初めて、クラウドは定着する。